社保庁職員の年金着服、10件1億3千万円

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社保庁職員の年金着服、10件1億3千万円

社保庁職員の年金着服、10件1億3千万円
8月5日10時24分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070805-00000903-san-soci
 社会保険庁職員らによる年金保険料着服や加入者への不正支給が、これまで会計検査院に報告されていたものだけで、総額1億3314万円に上ることが4日、わかった。架空の人物名で記録を作成し、厚生年金を受け取ったり、加入者から謝礼を取ってデータを改竄(かいざん)したりするなど悪質な犯罪行為ばかり。しかし、昭和37年から平成17年までの間で10件にすぎず、「『氷山の一角』であるのは明白だ」(関係者)。会計検査院は、改めて社保庁への検査を実施、総務省の年金記録問題検証委員会とともに不正の全容解明を進める。
 最も悪質なのは、東京都の蒲田社会保険事務所の年金専門官。6年8月から4年1カ月間にわたり、加入者から預かった国民年金保険料を国庫に納めず、約1266万円を着服。その一方で、未払いが多いなど年金の受給資格を満たさない加入者19人から、謝礼金を受け取ったうえで、加入記録を書き換え、約2645万円を不正に受給させていた。
 この職員は問題発覚後自殺しており、約3773万円が弁済されないままだという。
 また、厚生年金を滞納する事業主を直接訪ねて保険料を徴収しながら着服した例や、架空の人物名で預金口座まで作り、給付金をだまし取るケースもあった。
 今回まとめられたのは、過去の決算検査報告書で指摘された不祥事。社会保険事務所などサンプルを抜き取って調べたもので、社保庁から自発的に報告されたものはない。社保庁は会計検査院から警告を受けた11年までは、刑事告発した場合でも報告しなかったケースも多い。
 検証委では、社保庁に過去の着服事案に関する報告を求めているにもかかわらず、社保庁からの報告はないという。
 こうした状況から、まだ社保庁側が犯罪事実を隠している可能性も高く、「被害実態は報告をはるかに上回っているのは間違いない」との見方は強まる一方だ。
 政治評論家で検証委メンバーの屋山太郎氏は「社保庁職員の多くは自治労に所属していた。まだ労使協調のもとで不祥事を隠そうとしているのか、検証委に報告を出さないのは極めて遺憾だ」と社保庁への不信をあらわにしている。

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